石臼挽きはなぜおいしいか!
石臼でなければできない味があるとすれば、いったい何故なのでしょうか?
それは石臼のしくみによるものです。
石臼の挽き臼は、丸い石の面に細かい目がつけてあります。それは互いに交差するようになっていて回しますと、潰れた粉の溝の間を通りながら、外へ少しずつ出ていきます。
その時に擂り鉢を「 擂る 」というメカニズムが働きます。
これはものを潰すということを同等に「 ねる 」という作用が複合されています。石臼での粉砕は、せいぜい人の体温ぐらいの温度でゆっくり、しかも「
ねる 」作用を伴いながら粉砕されます。
石臼の縦断面を見てみますと上臼と下臼は周辺部分でほぼ密着し、中央部には隙間があります。
これを「 ふくみ 」といい、周辺に向かうにつれて狭くなります。
石臼の中心部分に落ちたそばは、回転によってゆっくりと外側へ移動し、徐々にすりつぶされ、粉になります。
「 ふくみ 」がないと中心部ですぐにそばが粉となってしまい、臼から出てくるまでに、何度もすりつぶされ、粉焼けや目づまりの原因となります。
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